さいとうちほ先生原画展
画業35周年、今なお読者をヒロインにしてくれる、さいとうちほ先生の原画展を観に、池袋三省堂書店に行ってきました。
凄いね35年。ずっと同じ事を仕事として続けられるのは羨ましい限り。
『円舞曲は白いドレスで』にハマって以降、ほとんどの作品を読んでるし持ってます。心のベスト3は『花冠のマドンナ』、『円舞曲シリーズ』、『ファースト・ガール』かなぁ。現在連載中の『とりかえ・ばや』も勿論大好きで、さいとう先生の連載で13巻まで続くのはこれだけのような気がする。『アイス・フォレスト』は12巻までだったし。
それにしても何が凄いって、初期の頃から現在までほとんど絵が変わってない事。画力レベルは上がってるのにブレない。凄い!
『円舞曲シリーズ』よりサジットと湖都。
サジットが死んだシーンはもう辛くてしばらく読めなかったなぁ。いや今でも読み返せないくらい(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
紙の表面がボコボコしてるとこがアナログの塗りを感じさせます。
わかりやすく顔が分かるもの。
同じく『円舞曲シリーズ』、将臣と湖都。
1990年頃に連載してた作品。
で、
現在の『とりかえ・ばや』。
画力は上がってるけど絵がブレない。
繊細さや艶やかさはアップなのに。鳥山明先生にも同じ事を思うけど、絵柄が変わらないのは最初から自身の作画スタイルが見つかってらしたからかな、とか勝手に思ってます。
金の絵の具は(90年代当時の)媒体紙面に出ないとわかってても使いたかった、と先生のコメントがあり、柄の細かさと美しさ、金色が見せる影が本当に素敵だと見惚れました。
先生の作品は中世ヨーロッパとか多くて、レースなども多く出てくるけど、緻密に描かれていてデザインも素敵。キャラクターやストーリーの進行内容に合わせた衣装について、本当によく表現されている。漫画家って凄い、この言葉ばかり呟いてました(^_^;)
・・・黒のレースが印象的な美しいカラー原画があったのに撮ってなかった・・・あーー失敗した!
撮影OKだったので撮れるものは撮る!
でも天井のライトが曲者で・・・どうやっても撮れないものもあったです。あーこの作品も好きなのにぃ!って。残念(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
『SとMの世界』
『花冠のマドンナ』
『花音』
『ブロンズの天使』
『少女革命ウテナ』
流石に多かった。一番お忙しい頃だったんではないかしら。
『とりかえ・ばや』。これは初期稿らしく、睡蓮も沙羅も全く違うキャラ。これはこれで可愛いんだけど。
『とりかえ・ばや』も原画多かったな。
12巻が発売されたばかりだから嬉しいかぎり。
他にも漫画生原稿も数点あり、じっくり眺めてたもんだから撮り損ねて・・・ってのもありました。展示スペース狭い!けど、こんなに見れて幸せだー!ってなりましたよ。
さいとう先生、画集出してくださらないかしら。『とりかえ・ばや』が今クライマックスなので、これが終わったら(^_^;)
美麗で華麗で優美で繊細なカラー原画、まとめなきゃ勿体無いように思えるんだけどなぁ。
一ファンの願いです。